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個性ある地酒とワインの店 山内屋はJR・京成日暮里駅西口にある地酒とワインの専門店です

  個性ある地酒とワイン 山内屋

電話でのお問い合わせはTEL.03-3821-4940

〒116-0013 東京都荒川区西日暮里3-2-3

ワインのおすすめ 平成27年9月

    
       SYRAH "Les Candives"  2007
    Yves Cuilleron
    シラー ”レ・カンディーヴ” イヴ キュイロン

    <Vin de pays des collines rhodaniennes>
    <ヴァンドペイ コリーヌ・ロダニエンヌ>

      
   
        
  

   
コンドリューの丘からローヌ川左岸

        9月に入り、いよいよクラシックなフランスの赤ワインが
      美味しい季節となりました。

      熟成させて美味さを増す銘酒はフランス各地にありますが、
      個人的に大好きでお勧めしたいのは、リヨン近郊から
      ローヌ川沿いの渓谷で出来るシラー種100%の赤ワイン、
      「北ローヌのシラー」です。

      日本ではあまり見かけない、今一つ人気が無いワインのひとつ
      だという印象がありますが、

      その理由は

       1)値段が高い  
       2)飲み頃が難しい 
       3)ウンチクを言っても解ってくれる人がいない、何となく地味

      恐らくそんなところだろうと思います。

      実際、自分もワインの勉強を始めた頃は身の回りにボルドーと
      ブルゴーニュしか無く、名前も知らない、飲んだこともない
      ローヌ北部には全く興味がありませんでした。

      そんな食わず嫌いの北ローヌのワインを深く知ることになったのは
      リヨン在住の知人を訪問したのがきっかけでした。

      リヨンから行けるワイン産地はどこだろう?

      自分の知識だけならブルゴーニュ、ボージョレーだけで
      満足して帰ってきてしまっていたでしょう。

      連れて行って頂いたのはリヨンからローヌ川沿いに30分ほど
      下ったコートロティとコンドリューでした。

      ローヌ川に向かって迫る渓谷、その急斜面にぶどうの樹が
      生い茂るように植えられていて圧巻の光景です!      

 
    

      このぶどう畑を一目見れば、如何にここでの栽培・収穫に
      手間暇がかかり、大変なことか想像がつきます。

      生産量も限られ、必然的に値段の高い高級酒となるのが
      よく理解できます。

      そして肝心の味わいですが、とても飲み頃の難しいワインだと
      思いました。

      北ローヌのいくつかの生産者を訪問し、ワインを試飲
      させて頂く機会に恵まれました。

      ベルナール・フォーリー(Tournon),クーソドン(Mauves)
      ポール・ジャブレ(Tain-Hermitage),シャプティエ(〃)
      ジャンルイ・シャーヴ(Mauves),マルク・ソレル(Tain-H)
      ベルナール・グリッパ(Mauves)、ジャンリュック・ジャメ
      カーヴコーペラティヴ・サンデジラ(St Desirat)など

      若いヴィンテージのワインを多く試飲させて頂いたのですが、
      香りは固く閉じていて、ほんのりグラスから湧いてくる香りは
      カシスリキュールのように甘い果実香のあるもの、
      スミレ(カベルネソーヴィニヨン系)のようにフローラルなもの、
      コートドニュイのピノノワールにある海苔や磯の香(ミネラル?)
      などを感じますが、重い印象です・・・ 

      グラスのエッジは青紫がかり、漆黒のような濃厚な色合い。
      
      どの蔵のワインもボリュームがあって、良質の渋みが
      豊富だけどアルコールが高めで飲みにくいなあ、と思いました。

      しかし、ジャメでコートロティ1990年、ポール・ジャブレで
      クローズエルミタージュ・シャトータラベール1992年など
      8〜10年ほど熟成したワインを頂くと・・・

      それは想像もつかないほど甘みを感じる、やわらかで
      ジューシーな、ポートワインにも通じるふっくらとした
      果実味あるワインになっていました!

      熟成しても変な酸みを感じない、酸味が出ないタイプ
      なんですよ。

      これは美味いです!甘美なワインとはこのことです。
      後にリヨンで熟した北ローヌのシラーを探したのですが
      ワイン屋さんでは売ってないんです!

      だけど、コートロティの御膝元ヴィエンヌ、エルミタージュの
      ヴァランス、リヨンでも歴史あるレストランに行けば
      必ず10〜20年寝かせた素晴らしいワインに出会えます。

      しかもリーズナブルな価格で!

      ベテランの素晴らしいソムリエたちが、地元の銘酒を
      レストランの地下でゆっくりと寝かせて、育てています。

      いつの日か、ダイニングで血の滴るような肉料理と共に
      お客様に美味しく飲んで、楽しんでいただけるように!


      北ローヌのシラーは若いうちに仕入れて、自分で頃合いを見て
      飲む(売る)のが一番だと思ったのでした。


         
            コートロティの畑 うねりがあります


   SYRAH "Les Candives"  V.P.des Collines Rhodaniennes 2007
   
2007 シラー ”レ・カンディーヴ” コリーヌ ロダニエンヌ 
                            750ml 2,400(税抜) 
                            
       

ぶどう品種 : シラー 100 %
        
     コートロティの生産地域よりも10Km程南
     コンドリューとサンジョゼフに近いが
     どちらにも属さないヴァンドペイ(地酒)
        
     小樽で8か月熟成(新樽0%)


   手前味噌ですが、これはウマいですよ。
   熟成した北ローヌのシラーの魅力たっぷりです!
   しかも、価格は本当にリーズナブル!

   
   
プルーンや干しイチジクの甘いニュアンス、
   コートロティなど高級酒よりもよりシンプルで
   飲みやすいですが、鉄分、血っぽさも
   しっかりとあります。

   とても品のある渋みと余韻があります。

   La Syrah
   ブドウ品種には珍しく女性名詞です。
   何となく高貴な雰囲気を感じることのできる
   魅惑的なブドウです。

   先日、ミラノ風ビーフカツレツと共に
   飲みましたが最高に美味い状態です。

      
   コートロティやエルミタージュの1/5の価格で
   飲み頃の本物の北ローヌのシラーが、楽しめます。
   南フランスやニューワールドのものとは
   別物です。

   是非一度お試しください。



   

         


   リヨンはブルゴーニュ、ジュラ、サヴォワ、オーベルニュ、ローヌ
   プロヴァンスという全く特徴の異なる地方から特産品が集まるため
   「フランスの台所」「食の都」とも言われています。

   大学の卒業旅行も兼ねてフランス一人旅をした時に、リヨンの
   知人宅を拠点にし、素朴ながら滋味と活気あふれる
   「地料理」「地ワイン」の何とも言えないウマさを経験しました。

    今回ご紹介するワイン「北ローヌのシラー」は、地元の食文化に
    根差した「地ワイン」にして「フランスの銘酒」です。

 

      


味で選んだ地酒とワイン

 「酒はブランドではない。味である。」

  店主が味わって美味しいと感じるお酒だけを扱っています。

  日本酒、焼酎は取引蔵元数を闇雲に増やしていません。
  地酒専門店のトレンドに乗っていませんがそれで良いと考えています。

    


地下ワインセラーによる熟成

  
店主がフランス各地のワインメーカーやワイン専門店を足で回り見聞した知識を基に
  ワインの品ぞろえをしております。
  

  自然派、ナテュレルのワインかどうかは特には気にしていません。
  ぶどう栽培、ワイン醸造をしない酒販店、輸入業者が「味」以外の理由によって
  ワイン選別をするのは納得いかないからです。
  
  今のこの時代にいわゆる工業的な安酒を造るメーカー、持続的な環境保全に
  配慮しないメーカーはありません。
  徒に語るような問題ではありません。

  店舗の地下4メートルに8坪のワイン熟成用地下セラーがあります。(見学不可)
  温度は一年を通して14度〜17度に保たれています。
 

  
熟成させて魅力を発揮するワインは、若くて価格がリーズナブルなうちに仕入れ、
  地下のセラーでゆっくりと寝かせ飲み頃を待ってから販売しております。


  


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