平成28年7月のおすすめワイン montlouis,coudoulet
メロンとワイン
MONTLOUIS clos du Breuil 2012 Francois CHIDAINE
モンルイ クロドブルイユ (フランソワ・シデーヌ)
COUDOULET de BEAUCASTEL Blanc 2012
クードレドボーカステル白 (シャトード ボーカステル)
スーパーに露地物のメロンが大量に並ぶようになると
夏が来たなあと思います。
メロンというと何となく高級で手の届きにくい印象が
ありますが、旬の露地物ならば安くて美味しい!
あの豊かな香りと甘み、みずみずしさをたった600円程で
味わえるのだから買わない手は無いですよね。
以前、フランスの家庭にホームステイした時に夕食の
前菜で生ハムメロンが出てきたのですが、あまりに美味しくて
驚いたのを今でも覚えています。
日本のメロンよりも小さくて皮が薄く、カボチャのような
濃い黄色。夕張メロンの廉価版といったところでしょうか。
これがワインと合うんです!
日本にいるときは、生ハムメロンなんて変てこな料理に
興味なかったのですが、フランスの家庭では
よく食べる簡単なおつまみなんですね。
メロンをデザートとして食べる場合は、貴腐ワインや
ミュスカなどリキュール系のワインを合わせるようですが
生ハムを乗せたら圧倒的に辛口の白がウマいです。
それも香りがよ~く熟したパイナップルやハチミツの
ニュアンスがあってトロっと濃厚、それでいて引き締まった
辛さのあるワインが合います。
メロン自体は安いですが、安いワインだと味がメロンに
負けてもったいないような気がします。
とっておきのワインを2種類ご紹介します。
MONTLOUIS CLOS DU BREUIL 2012 Francois CHIDAINE
モンルイ クロドブルイユ フランソワ・シデーヌ
750ml ¥2,880(税抜)
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ぶどう品種 : シュナン 100%
フランス・ロワール地方の隠れた銘酒です。
このワイン、初めて飲んだのは15年ほど前。
当時は千円台だったため、安いガブ飲みワインか、
と思って買ったら、その圧倒的なパワーと
豊かな香りにびっくりしました。
ぶどうはシュナンブラン。
酸が豊かで果皮が厚いので、熟すのに時間が
かかります。
貴腐菌の繁殖にも耐えるため、貴腐ワインにも
使われます。
このモンルイはパイナップルのようにとても甘く
豊かな香りがありトロっと濃厚なコクがありますが、
甘みはほとんどありません。
若干の残糖があるかもしれませんが、酸との
バランスがよく美味いです。
開けてから日が経つにつれて
果物の香りがどんどん出てきて、味わいも
旨味が乗ってきます。
日本では無名ですがフランスの銘酒のひとつです。
、こういった良質の白が¥3,000以下であるという
のは驚きです。
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COUDOULET DE BEAUCASTEL Blanc 2012
クードレドボーカステル 白 750ml ¥4,500(税抜)
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ぶどう品種 : マルサンヌ 30%
ヴィオニエ 30%、クレレット 20%
ブールブーラン 20%
プロヴァンスとローヌ地方を代表する白ワイン。
しかも別格のワインです。
さっぱりして酸の穏やかなワインが多い地域ですが
このワインは他の安い白とは大違いの高級酒です。
桃のようなみずみずしさとふっくらとした果実味が ジューシーなワインです。
ワインを適度に酸化させ、味に複雑さと
やわらかさを持たせるために一部を樽発酵
樽熟成させています。
ボーカステルのシャトーヌフデュパプの弟分に
あたるワインで、そこらのパプの白よりも
リッチで飲み応えのあるワインです。
(大体、パプの白は味のりがイマイチで凡庸)
香りが甘く、ジューシーなのでほんの少し
甘さを感じますが、残糖は殆ど無いと思います。
白のちょっと良いワインと言えばシャルドネ!
と思われている方に是非試して頂きたい
極上の白ワインです。
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メロンの大産地プロヴァンスには、なんとメロンのフルコースを出す
レストランがあるそうです。しかも露地物のメロンの旬、7~9月の
限定で数々の素晴らしいメロン料理が味わえるとのこと。
次にフランスへ行くときは是非行きたいと思っています。
Menu Melon - Eté 2016 - Restaurant Prévôt
東京では赤坂のシュマンというフレンチで、車海老とメロン入りの
ヴィシーソワーズ(じゃがいもの冷製スープ)というのが
美味しかったです。
どんぶり一杯飲みたいくらい美味しい!
味で選んだ地酒とワイン
「酒はブランドではない。味である。」
店主が味わって美味しいと感じるお酒だけを扱っています。
日本酒、焼酎は取引蔵元数を闇雲に増やしていません。
地酒専門店のトレンドに乗っていませんがそれで良いと考えています。
地下ワインセラーによる熟成
店主がフランス各地のワインメーカーやワイン専門店を足で回り見聞した知識を基に
ワインの品ぞろえをしております。
自然派、ナテュレルのワインかどうかは特には気にしていません。
ぶどう栽培、ワイン醸造をしない酒販店、輸入業者が「味」以外の理由によって
ワイン選別をするのは納得いかないからです。
今のこの時代にいわゆる工業的な安酒を造るメーカー、持続的な環境保全に
配慮しないメーカーはありません。
徒に語るような問題ではありません。
店舗の地下4メートルに8坪のワイン熟成用地下セラーがあります。(見学不可)
温度は一年を通して14度~17度に保たれています。
熟成させて魅力を発揮するワインは、若くて価格がリーズナブルなうちに仕入れ、
地下のセラーでゆっくりと寝かせ飲み頃を待ってから販売しております。